子供達の親代わりとして活躍
保育園・保育所などで子供達の保育を担当するのが保育士です。
ご両親の代わりとして大切なお子さんを預かり、父親または母親のように接しながら子供達の成長を見守ります。
単純に子供が大好き!という気持ちだけでは仕事を続けることが難しいため、しっかりとした心構えを持って勤務する必要があります。
保育士の仕事内容
子供達には普段の生活や遊びを通して社会のルールや基本的なマナーを教えます。
家庭で指導する保護者の代わりとして、食事の仕方や排泄のタイミング、衣類の着脱、衛生、睡眠など日常生活で身に付けなければいけないことを覚えさせる大切な役割があります。
子供同士でケンカをした時や、なかなか集団生活に馴染めない子供に対して適切なケアを行なうのも大切な仕事です。
保護者との連絡を密に取ることも大事で、保育中に気が付いたことや、家庭での心配事や不安に感じていることがないかもきちんと確認する必要があります。
子供達のお世話をするのは想像以上に大変なもので、体力的にも精神的にも大きな負担を伴います。
それでも子供達が日々成長していく様子と、自分自身が立派な保育士として一緒に成長することにやりがいを感じられる職業です。
保育士になるには
保育士の国家資格を取得しなければ保育士として働くことはできません。
国家試験に合格した後、各都道府県の窓口に申請して登録を済ませることで保育士証が交付されます。
保育士として登録していない方は保育士試験に合格していても名称を用いることができないので注意が必要です。
その後各地で募集されている保育士の求人情報を確認して、採用試験を受けることになります。
基本的には求人雑誌や求人サイトを通じて求人情報を調べることになるでしょう。
保育士専門の求人サイトも多数あり、そういったサイトではキャリアアドバイザーが転職活動をサポートしたり、非公開求人を無料で紹介してくれることもあるので特におすすめです。
お住いの地域や、これから住始める街の保育士求人情報を確認することで、それぞれの地域の特徴や求められている人物像などをチェックしておきましょう。
保育士の資格をとるには
保育士の受験資格を得るには、厚生労働大臣が指定している保育士の養成学校などを卒業するか、定められた過程を修了していることが必要です。
大学、短大を卒業した方は保育科に関係ない学部を卒業した方でも受験資格を得られます。
高卒の場合は平成3年3月31日以前に卒業した方は受験資格があり、平成3年4月1日以降に卒業した場合は児童福祉施設で2年以上かつ2880時間以上児童の保護に関する仕事に従事していた方が受験資格を得られます。
人によって該当する受験資格が異なるため、必ずご確認下さい。
試験内容としては、まず2日間に渡って筆記試験が実施されます。
それぞれの科目で6割以上の得点がなければ合格できません。
筆記試験に合格した方は実技試験を受験します。
音楽表現、造形表現、言語表現のうち2分野を選択して実施します。
幼稚園教諭免許を取得している方は事前に申請をすると筆記試験の一部と実技試験が免除されます。
見事試験に合格すれば、保育士としての第一歩を踏み出すことができるのです。