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カエルの置物

原型師の仕事内容

大人気のキャラクターフィギュアの製作者

原型師は、ここ近年急激に認知度が高まってきた仕事の一つです。
広義には模型製品のモデリングを担当するという仕事のことですが、「原型師」という職業名称は主にアニメやゲームのキャラクターを再現するフィギュア製品のときに多く使われます。

現在キャラクターフィギュアはオタクグッズと言われるものの中でも数千円~数万円単位で売買される人気の高額商品で、人気のあるキャラクターフィギュアになるとプレミアム品としてかなりの高値で中古取引されます。

ちなみに原型師とされる人の中には、仏像や鋳型などを専門に作っている人もいるのですが、玩具業界と区別をする意味で「造形師」「仏師」「インダストリアルデザイナー」といった呼び方で区別されています。

なぜ急激にキャラクターフィギュアが人気商品になったかというと、優秀な原型師さんが多く社会に出てきたからです。

日本のフィギュア製品は日本国内よりもむしろ海外のアニメショウなどイベントで注目をされており、前衛芸術作品として高い評価を得ることもありました。

日本でもコミケで毎回作品を発表する人気原型師が多数おり、そうした人たちの制作したフィギュアが一般向けに製品化できるようになったということがあります。

現在ではフィギュアメーカーは人気の原型師と契約を交わし、新製品の原型を依頼するという方法がとられています。

フリーで活躍する人も多い

現在原型師として活躍している人の中には、全く専門の学校に通ったりせず独学でフィギュア製作をできるようになったという人も多くいます。

しかし現在では原型師という仕事の認知度が高まったこともあり、アニメ系の専門学校では原型師を養成する学科を設けるケースも増えてきました。

これから原型師を目指す場合、そうした専門学校でフィギュア製作の基本を勉強するか、もしくはメーカーに勤務をしてそこで製造アシスタントとして仕事を始めるという方法があります。

メーカーでは契約をしている原型師さんから原型を受け取ってそれを製品になるよう加工をしていきますので、製造の過程を経験することで自分の製造技術を高めることができるでしょう。

ただ実力の世界なので、下積みを長くしたからといって必ず人気の原型師になれるというわけではありません。
仕事を継続してもらうためには、時代のニーズをつかんだ製品づくりができなければいけないのです。

また商品として販売する製品を作る場合には、自分が作りたいものを作ればよいというわけではなく、メーカーの要望に沿った「売れる」商品を作っていく能力も必要になります。

フリーとして活躍する原型師さんはそうした企業から受注をする傍らで、コミケで自分の作りたいものを発表するなどうまく表現の場所を住み分けしているようです。

6年前