パソコンの操作方法を指導する仕事
パソコンインストラクターは、全国にあるパソコンスクールに勤務をして、習いに来る生徒さんたちにパソコンの操作方法を教える仕事です。
ここ近年では事務系職種ではパソコンを使えることが必須条件になっているところがほとんどですし、就職や転職の前にパソコンを習っておきたいという人は非常にたくさんいます。
パソコンを習う場所としては民間のパソコンスクールの他、ハローワークの就職支援学校や、IT系の専門学校などがあります。
もともと民間のパソコンスクールでは、基本的なパソコンの操作方法やメールの送信の方法、インターネットの閲覧方法といった初歩的な部分を多く扱ってきました。
しかし年々就業に必要なパソコンスキルは高くなる傾向もあり、専門的なソフトや技術が求められる職場も増えていることから、中級以上のクラスが受講されるようになってきています。
パソコンインストラクターは全くのパソコン初心者を対象とするような教室においては、正社員ではなく派遣社員やパート・アルバイトの人が担当するのが一般的です。
時給額はそれほど高くなく900~1000円程度となっているのが相場で、正社員でも年収は300~400万円程度にとどまっています。
専門的なパソコンインストラクターとしてキャリアアップ
キャリアを伸ばすには通常のパソコン操作だけでなく、より専門的な技能を教えることができるようになるのが望ましいでしょう。
仕事でよく用いられる専門ソフトとしては、Microsoft OfficceシリーズであるWordやExcel、PowerPoint、Accessといったものがあります。
最近ではより業務を効率化させるためにExcelにVBAを導入することがあるので、そうしたより高度な使い方ができるようにと習いに来る人が見られます。
他にも設計関連業界でなCADやCAMが、印刷やWebデザイン業界ではAdobe IllustratorやPhotoshop、InDesign、Acrobatといったものが、ほぼ必須です。
インストラクターとしてこれらのソフトを教えるには、当然本人も詳しく取扱方法や業界内の使用方法を知っておかなければいけないので、実際に勤務経験があるかもしくは専門の学校で学ぶ経験が必要になります。
特殊なソフトや分野のパソコンインストラクターになると誰にでも教えることが出来ませんので、当然給与も大きくアップすることになります。
民間のパソコン教室に勤務するだけでなく自宅でパソコン教室を開いたり家庭教師となったりしてフリーランスで活躍する人もおり、女性が子育てなどで一時休職中にアルバイトとして行う場合もあるのです。