相撲取り
力士は関取とも呼ばれており、相撲を行う人です。
日本相撲協会が開催する、年6回の本場所で相撲を行うのが仕事であり、国技館での本場所以外に、地方巡業もあり、地方でも相撲を行います。
また最近は海外での人気もあり、海外で相撲を行うこともあります。
力士は、相撲を行うとき以外は、稽古をしており、それぞれが相撲部屋に所属します。
昔から、日本では相撲は神事とされてきており、お祭りなど、行事に参加する力士も多いです。
お祭りではちゃんこを作って振る舞う、子供や素人を相手に組み手をする、また最近は相撲イベントを開催し、相撲を行うこともあります。
主な収入は、階級ごとに支払われる給与や手当であり、相撲協会から支払われます。
十両で年間1,700万円、横綱となると年間4,700万円の収入となり、給与だけで生活できます。
しかし幕下など階級が低いと、給与はサラリーマンよりも低いこともあり、先輩の力士からの小遣いや、手当などで生活します。
力士としての体格が必要
力士は大きな体であり、脂肪も多いですが、引き締まった筋肉も多く、周りに付いている脂肪は、組み手での衝撃吸収や、自分の体重を支えるための役割を果たします。
力士になるには、まずは弟子検査を受けないとならず、23歳未満で、身長と体重が規定以上でないと検査を受けられません。
女性は検査を受けられず、相撲が神事の1つとして考えられることに由来します。
検査に合格後は、健康診断を受けて、問題なければ、力士の一番下の階級になれます。
力士になると、まずは前相撲を行い、ここで2勝を目指します。
2勝した時点で、序の口という階級になり、プロを目指す段階になり、番付に名前が載ります。
ここから、自分の力士としての、いわゆる四股名と呼ばれる名前がつき、師匠や縁のある人物と相談し決めますが、相撲部屋ごとに決め方もあります。
いよいよ本場所での相撲ですが、7回行い4回勝つと、序二段に階級アップします。
序二段になると、相撲の教習所に通い、力士としての知識や技術を身につけます。
この階級では、7回の試合全部勝つとすぐ昇進、勝ち越しを続けてもいずれ昇進し、三段目になります。
三段目では、服装が少し良い物を支給され、支給される手当も少しアップし、力士らしくなってきます。
次の階級が幕下となり、こちらは120名の定員があります。
その次が十両となり、いよいよここまで階級アップすると、一般的にも認知される力士となり、知名度が上がります。
この上が十両となり、十両以上の力士のことを関取と言います。
そして、前頭、小結、関脇、大関、最後が頂点の横綱と呼ばれ、関取と呼ばれる階級の力士は、相撲での成績と共に、昇級するかは定員があるので、力士の数次第です。
欠員が少ないと、成績が良くても、昇級見送りとなることがあります。