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ノートパソコン

プロダクトデザイナーの仕事内容

製品にも高いデザイン性が求められる時代

プロダクトデザイナーは、新たに販売される商品についてその造形をデザインするという仕事です。
怪談師として有名な稲川淳二さんが俳優業の傍らで工業デザイナーをしてきたことは有名な話であり、現在も使用されているバーコードリーダーや車止めといった製品の外観をデザインしたのは稲川さん本人です。

プロダクトデザイナーはこうした工業製品を含むあらゆる製品をデザインする仕事であり、今時の商品開発において非常に重要な役割を担っています。

日本においてはもともと製品に高いデザイン性が求められることは少なかったのですが、海外からの輸入雑貨などが多く店頭に並ぶようになったことにより、日常で使用する製品に対し高いデザイン性を求めるユーザーが増加しました。

日本で製品とデザインの融合が最も強く意識された事例としてApple社のiMacなどの製品があります。
今から20年ほど前にスケルトンタイプのiMacが大流行をし、その後パソコンに関係のない製品の多くがスケルトンデザインを採用するなど一台ブームが起こりました。

その後もAppleは非常にデザイン性の高いコンピューターやモバイル端末を連発しており、製品ブランドとファッション性が最も密接に結びついた事例となっています。

プロダクトデザイナーという仕事の考え方としては、製品を「便利に使えればよい」と機能だけを意識するのではなく、実際にそれを使用するシーンを意識して、購買意欲を掻き立てるような見た目にしていくということです。

デザインの知識だけでなく工業系技術も必要

プロダクトデザイナーは製造会社もしくはデザイン会社に勤務をし、新製品を製作するチームの一員としてデザインを提案していきます。

就業に特に資格は必要とはされていませんが、デザインについての基礎的な知識の他に工業製品の製造についての理解、さらに世の中の事象を分析して形にするセンスが求められることから、ほとんどの人は美術系もしくは工業系の大学や専門学校を卒業してから就業しています。

また近年のプロダクトデザイナーの現場ではパソコンでCADソフトを使用してデザインを行うようになっているため、ソフトの操作を習得することも大きな就業条件の一つです。

プロダクトデザイナーの上位職として「コンセプトデザイナー」というものもあり、こちらは製品開発の段階から携わり総合的な製品プロデュースを行っていきます。

いずれにしても新人からすぐに就業できる仕事ではないので、まずは製造会社や広告・デザイン会社に勤務をして先輩デザイナーの指示のもと、デザインをオペレーションする下積みからスタートをしていくのが一般的です。

7年前