若い世代から人気の高い新しいアイドル業
声優は、アニメや洋画、ゲームなどでキャラクターの音声を担当する仕事です。
アテレコの仕事は他にもドキュメンタリーやバラエティのナレーションを担当することもあり、公共交通機関のアナウンスや博物館での解説など、声を使った仕事全般におよんでいます。
ここ近年ではアニメーションやゲームのキャラクターから声優本人への人気に火がつくケースも多くあり、若い女性声優ではアイドルとしてライブやトークショウなど行ったりすることもよくあります。
アニメ業界全体は決して就業環境に恵まれているわけではないのですが、声優アイドル関連業界はここ近年非常に大きな伸びを見せており、同時に声優を希望する若い世代の人口もどんどん増えてきているのです。
声優になるための一般的なルートとしては、まず高校を卒業したのちに声優科のある専門学校に入学するという方法があります。
声優科のある学校では、現役の声優が講師を勤めていたりインターンシップとして実際に作品に参加をすることができたりと、かなり実践的な教育を行っているので、成績が優秀な人はそのまま卒業と同時にプロダクションに所属して仕事をもらうことができたりします。
必ずしも声優の専門学校に入学する必要はなく、ここ最近では劇団員から声優業に転身をしてきたり、歌やダンスをしてきた人が声優に挑戦してそのまま定着するというケースもあります。
かつては俳優業の受け皿的な役割だった声優でしたが、逆に声優から俳優に転身したり、俳優業の傍らで声優に挑戦したりといったように、業界の垣根はかなり低くなってきているようです。
就業環境は個人事業主がほとんど
現在アニメーションに出演している有名声優の多くは、いずれかの声優プロダクションに所属しています。
しかし所属しているからといって正社員というわけではなく、扱いはあくまでも個人事業主となっているため、決まった月収があるというわけではありません。
声優のプロダクションというのはあくまでも事務所として仕事を受け、そのオーディションを所属する声優に割り振るというものでしかないため、オーディションに実力で受かることができない場合は当然収入はありません。
一方で着々とキャリアを伸ばして人気声優となった人は年収1000万円を超えることも珍しくなく、どこまでのぼって行けるかという実力主義の厳しい世界です。
新人の頃は年収100万円を切るという厳しい環境に置かれることも多く、そうした下積み時代をどのようにしのいでいくか、ということも声優として長く続けていけるかの大きな分かれ目になります。
簡単に一攫千金が狙える世界ではないということを理解してから入ることをおすすめします。