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柔道整復師

柔道整復師の仕事内容

柔道整復師とは

柔道整復師とは、身体の調子に悩みを抱えた人に対して治療をサポートする職業です。柔道整復師の名前は、古くから日本に伝わる柔術に由来があります。柔術は、大きな武器をもたず小さな武器や素手による攻防一体の武術で、護身術を目的に考案されました。

柔術のなかでも、とりわけ、傷ついた身体を治療する「活法」(かっぽう)があり、柔道整復師は、活法による治療が派生、今に受け継がれたとされています。基本的に特別な機器を用いずに患者さんを治療することを特徴とし、骨折や打撲、関節周辺にある骨同士の位置関係が保たれていない脱臼などの治療をします。

柔道整復師は、接骨院や整骨院に勤務できるだけなく、スポーツ選手のトレーナーとして身体のサポートやトレーニング指導も行います。介護福祉の現場でも、失われた機能を訓練によって取り戻す機能訓練指導員として働くこともあります。

スポーツトレーナーや運動指導、訓練補助など身体を扱う分野で幅広く活躍が期待される職業です。

資格の取得方法

柔道整復師になるためには、国家が定めた試験に合格する必要があります。試験を受けるためにも、指定された大学や専門学校で所定の専門知識を習得しなければなりません。身体の知識のほかに、手を動かして仕事をすることが多いため、実際の現場で実習が行われます。

柔道整復師の資格は国家資格です。厚生労働省によると、2019年3月に実施された第27回柔道整復師の国家試験では、受験者数が6,164名。そのなかで合格者は4,054名となっており、合格率が65.8%です。

試験は「必修問題」「一般問題」に分かれ、どちらも1問1答形式。必修問題での正答率が80%以上、一般問題では、60%以上の正答率を求められます。2つの合格基準を満たす必要があり、以前は合格数が90%をこえていた時期があったもの、現在は7割をきっているため、年々問題が難しくなっていることがうかがえます。

とはいえ試験の傾向や対策、柔道整復師で必要な知識を押さえておけば、柔道整復師の資格取得も難しくありません。

給与

柔道整復師として働く以上は、仕事でもらえる給料は把握しておきたいところ。2017年の7月から9月にかけて実施され、フルタイムで働く柔道整復師の給与においては、7月は24万9,744円、8月は25万8,080円、9月は25万7,825円です。

同じく、身体の機能訓練やメンタル面をケアする理学療法士や作業療法士、言語聴覚士などの給与を比較してもそこまで大きな差はみられませんでした。また、同じ国家資格をもつ保育士や介護師よりも平均月収が多く、給与面でもやりがいのある職業といえます。

柔道整復師は、単に病院や整骨院などに勤めるだけではなく、自分で開業することで、収入アップが見込めます。その場合、お店の広告塔としてホームページの作成は必須となるでしょう。
フリーランスに働くことも可能で、ライフスタイルに合わせて働き方を変えられる柔軟な職業といえます。

5年前