建物を作る管理者
建築士は建物の設計や監理の仕事を担っています。
一級建築士とニ級建築士が存在していますが、取得している資格によっては担当できる建物の規模が異なります。
参考:建築士の資格について
建築士の仕事内容
建物の建築をする際には設計図に基づきそれぞれの職人が工事を実施します。
具体的にどのような設計をするかで建物の良し悪しが決まると言っても過言ではありません。
例えば日本は地震がとても多いため、耐震性能を発揮できる建物の必要性が広く認知されていますが、建築士の設計次第では耐震性能に大きな影響を与えるものです。
建物のデザイン(意匠)や設備をどのように設計するのかによって出来上がりが変わります。
施工主から同じような条件を提示して異なる建築士に設計してもらうと、全く違う設計図が出来上がるのはそれぞれの個性が引き出されるからです。
建築士として腕の見せ所を発揮するには、施工主がイメージしている建物をどこまで実現できるかにかかっています。
設計図に沿って職人がしっかり工事をしているのかを確認するために監督する仕事も実施します。
責任を持って職務を遂行しなければいけないため、建物が完成して施工主に引き渡しをするまで気が抜けない状態が続きます。
建築士になるには
建築士として仕事に従事するためには、試験に合格しなければいけません。
それぞれの試験で受験資格が異なるため、あらかじめ確認しておく必要があります。
二級建築士と木造建築士の場合は大学や専門学校で国土交通大臣から指定された建築関連の科目の課程を修了した方など所定の学歴がある方や、建築関連の学歴が全くない方でも実務経験が7年以上ある方は受験資格を得られます。
学科試験と設計製図の試験が実施され、合格基準を満たした方が合格になります。
木造建築士よりも二級建築士の合格率が低くなっており、難易度の高さが伺えます。
更に難しい一級建築士の場合は建築や土木の4年制大学を卒業後に実務経験が2年以上ある方をはじめとして、学歴によって異なる受験資格になっています。
二級建築士を取得している方は実務経験が4年以上あると受験資格を得られます。
学科試験と設計製図の試験が実施されますが、かなり難易度が高くて合格率も非常に低いです。
建築士の試験に合格した方は免許申請を行って登録されることで晴れて建築士として活躍できます。
申請をせずに未登録の場合は建築士試験に合格していても、建築士として名乗ることはできないので十分注意が必要です。