命がけで人を守る仕事
消防士は火災が発生した時に迅速に現場まで駆け付け、人命救助や消火活動を実施する仕事を担います。
他にも救急活動や救助活動など様々な仕事を担当することになります。
消防士の仕事内容
東京消防庁では配属される部門ごとに担当する業務が異なります。
火災が発生した時に出動するポンプ隊は速やかに消火活動を行い、一刻も早く鎮火させなければいけません。
これまでに経験を重ねた隊員が配属されることになります。
はしご隊は高所で発生した火災の火元にも確実に消火活動ができるように活躍します。
地上からでは届かない放水も、はしご車からは確実に鎮火に向けた放水が可能になります。
風向きによっては転倒する危険性もあるため十分注意しながらはしごを伸ばす必要があります。
災害が発生した時に真っ先に人命救助にあたる特別救助隊は、一刻を争う事態にも活躍できる訓練を重ねています。
どんな災害が発生しても迅速に行動して、救助を待っている人のために的確な行動をとれるスキルを習得しなければいけません。
他にも予防業務や防災安全業務などを担当する場合もあります。
実際に現場に出て活動することがないのが一番望ましいですが、毎日何らかの影響で出動しなければいけないため、常に訓練が欠かせません。
消防士になるには
消防士になるためには各地域で採用試験が実施されています。
最も多くの人が採用される東京都の場合は東京消防庁が実施しているため、希望する勤務地の自治体に確認して下さい。
東京消防庁の場合は消防官として採用試験を実施しています。
専門系、Ⅰ類、Ⅱ類、Ⅲ類によって受験資格が異なっているため条件を満たしているか確認する必要があります。
身体基準として男性の場合は160センチ以上、女性の場合は155センチ以上と決められていますが、この数値はあくまでもおおむねの数値なので自分の身長が足りないから無理だと諦めなくても大丈夫です。
その他の体重や肺活量、胸囲についてもおおむねの数値のため、あまり気にしすぎないようにして下さい。
試験内容は教養、作文、適性検査、口述試験、身体検査、体力検査が実施されます。
これらの試験内容をパスした方が合格することになりますが、どの部門でもかなり倍率が高くて狭き門になることは間違いありません。
なお、救命救急士として採用される場合は国家試験に合格する必要があります。
救命救急士の受験資格は専門学校で単位を取得した方か、消防署で実務経験を重ねて所定の研修を終えた方が対象になります。
合格率は高いため、受験対策をしっかり行うようにして下さい。